Site logo

chiemomo

© 2012 chiemomo.com 連絡先
鳥類

The Complete Guide to Antarctic Wildlife 2nd ed.



第1版はタイトルで購入リストから外していたが、大失敗。
南極圏の鳥にかなりの量をさいていて、つまり、ほとんどのアホウドリ、ミズナギドリが紹介されている。特にアホウドリはいまのところ最新の分類にそって野外識別のポイントを紹介しているのはこれしかないのでは?いわゆるワタリアホウドリグループも、野外での識別を試みるポイントを解説してあったりする。構成は最近はやりの図鑑的イラストと生態の写真の組み合わせ。海鳥に興味がある人は必携といえる。難を言えば重さが1.5kgあること。

TRACKS,SCATS AND OTHER TRACES - A Field Guide to Australian Mammals


1996年初版発行、現在は改訂版。  オーストラリアの哺乳類の足跡のイラスト・写真、糞、分布図、頭骨、巣穴などを紹介。糞の写真は基本的に実物大、足跡にもきちんとスケールがはいり、かなり使える痕跡図鑑に仕上がっている。  オーストラリアでは哺乳類を実際に目視する機会も多く、逆に痕跡に目がいかないことも多いが、いざというときに役立つ。日本で哺乳類を見ていた経験があれば、むしろ痕跡からの方が安心して、はいっていけるかも。哺乳類好きなら眺めているだけで楽しめる図鑑。

GRAHAM PIZZEY&FRANK KNIGHT THE FIELD GUIDE to the BIRDS OF AUSTRALIA 8th EDITION


  SIMPSONと双璧をなす図鑑だが、さらに大きく重いので持って出るには辛い。SIMPSONを「フィールドガイド」とするならこちらは「鳥630」に似た雰囲気といえばわかりやすいだろうか。1980年初版発行、現在最新はこの第8版、2007年発行。16.0cm×23.5cm×3.3cm。  新しい分類を積極的に取り入れる傾向があるのか、版が変わるごとにかなり変更がある。  一般的な左ページ解説、右ページ図版の作り。ほとんどの種がいわゆる図鑑的な左向き、オス、メス、J、飛翔図、といった感じに統一されており非常に見やすい。実際にフィールドで使用するにはもっともわかりやすいイラストといえる。ただし、メリハリの利いたセル画のようなイラストは好き嫌いの分かれるところ。  解説文は他と比べると行動に関する記述が多く分量も多い。亜種についても記載されているが分布も図ではなく文章なので若干わかりにくい。  分布図は若干色分けされているが、基本的に季節移動などを読み取るに向かない。  8版になって、珍鳥迷鳥のたぐいがかなり追加されたが、ここの図版はお世辞にもうまいとは言えず、正直、オオルリやキビタキでページを増やさないでくれよ。と思ってしまう。

THE BIRDS OF PREY OF AUSTRALIA


 1998年初版発行。13.5cm×21.5cm×1.0cm。猛禽類に絞った図鑑。全種を網羅した一般のフィールドガイドでは限られた図版しか載っていないので、サポートする意味で持っておくと良い。  解説ページとカラー図版はまとめて別になっている。性別、年齢ごとの図版になっているが、まとめてある分みにくい感じもある。  解説は一般的な猛禽図鑑同様、特徴・分布・飛翔形・繁殖行動・行動の特徴など。野外での識別に使うにはややむかないので、予め目を通しておいたほうがよい。そういった意味では情報量がやや少ないがこのサイズではしかたがないといったところ。

Field Guide to Australian Birds


2000年初版発行。17.5cm×25.0cm×3.0cm。一般的な左ページ解説、右ページ図版の作り。  イラストは性別、飛翔図など基本的な情報はしっかりと描かれているが、いかんせん、絵柄が一昔前の感じで、どうも馴染まない。全体的に淡い水彩のようなタッチで描かれていて特徴がつかみにくい。昔の学研のハンディ図鑑にこんな感じのがあったなぁ、と思う。ただこれは個人的な好みの問題なので絵柄が気にならない人には関係ない。  解説文もよくまとまっており、分布図もカラーで主な亜種については色分けもされている。巻末に繁殖期、繁殖方法についてのイラスト入りで解説がまとめてある。  現在内容をほぼそのまま小さくしたハンディ判が出版されているが、図版と解説が左右に分かれていないので使いにくい。
iPhone用のアプリも公開している。

The New Atlas of Australian Birds


2003年初版発行。22.0cm×32.0cm×5.0cm。  オーストラリアの野鳥の会発行。1ページ1種でオーストラリアの鳥の観察記録がまとめられている。データは全体・季節別・繁殖地の6枚の図版の形でまとめられており、みやすい。  あくまでデータをまとめたものなので、必要な内容はここから読み取る必要がある。また、亜種についての記載はない。  学術調査をまとめたわけではなく、一般会員からの観察をまとめたもので、こういったものが出版され、利用できること自体が興味深い。

Simpson & Day FIELD GUIDE to the BIRDS of AUSTRALIA 6th EDITION


上記図鑑の第6版、一つ前の判になる。発行は1999年。15.5cm×22.0cm×3.0cm。  7版ではほぼ削除されてしまったが、図鑑の後半、約半分がバードウォッチング的な観点から見たオーストラリアの環境、鳥類の進化に始まる分類の解説、各科ごとの分類、行動、繁殖などの解説にあてられており、オーストラリアの野鳥の概観をつかむには非常によい読み物となっている。その分7版より厚く、重い。フィールドでの使用をあまり考慮しないのであれば7版よりも資料的価値は高いので持っていて損はない図鑑。

Simpson & Day FIELD GUIDE to the BIRDS of AUSTRALIA 7th EDITION


 1984年初版発行。現在最新が2004年発行の第7版。15.5cm×22.0cm×2.3cm。 採用している分類がBirds Australiaで採用している分類に近い。7版になって後半の解説部分が割愛されずいぶん軽くなった。インデックスなどを取り入れてフィールドでの使用を考慮した改良が見られる。読み物的には残念だが、フィールドに持ってでられる重さになったのは歓迎。ただし図版の印刷は旧版よりも荒くなった印象を受ける。  一般的な左ページ解説、右ページ図版の作り。亜種の記載が詳しく、亜種別のイラストもしっかり描かれているが、イラストが古いものもある。性別の記載も細かい。全体的に生態画っぽい雰囲気で描かれており、その鳥の暮らしている環境などがわかりやすいが、その分図版がやや煩雑で、実際にその場で見た鳥を調べるには向かない部分もある。必要によって、線画で識別点が追記されおり、図版の情報量は多い。  解説文はかなり簡潔にまとめられており、巻末に繁殖期、繁殖方法についての解説がまとめてある。分布図がカラーで、季節変化、亜種の分布などが細かく描かれていて利用価値が高い。  全般的に文章をしっかりと読まなくても絵を見て必要な情報が得られるようになっている。事前の下調べ、帰宅後撮った写真から識別、などの場面でとても役に立つ図鑑といえる。巻末の野鳥チェックリストも便利。

The Slater Field Guide to AUSTRALIAN BIRDS : RIVISED AND UPDATED


1986年初版発行。以降版を重ね現在に至る。オーストラリアのField Guideの中で数少ない実際にフィールドに持っていけるサイズ。11.5cm×21.5cm×2.0cm
一般的な左ページ解説、右ページ図版の作り。イラストは性別の描き分けに若干疑問のあるものもあるが、全般的によく描けている。大きく体色の異なる亜種や、なぜか各鳥の卵のイラストも描かれている。ガンカモの飛翔図と猛禽の飛翔図が別ページにまとめられているが、これが白黒で実用的でないのは残念。
 解説は必要十分といった感じで簡潔にまとめられている。鳴き声の記述が詳しいが、やはりアルファベットではイメージがわかないというのが正直なところ。実際に声を聞きながら読むと言わんとしていることはわかる。
 よく指摘されていることだが、分布図が白黒で季節移動が図示されていない。少なくともケアンズ近辺で見られる鳥ははっきりとした季節変化を示さないものも多いので特に不便はない。
 最も普通に売られている図鑑の一つだが、印刷の状態や紙質が判によって違うので買うときには注意が必要。古本よりは新品の方がよい。現在売られているものは旧版に比べ、光沢と耐久性のある紙が使用されている。

The Slater Field Guide to AUSTRALIAN BIRDS : SECOND EDITION


 
1984年初版発行。15.5cm×22.0cm×2.8cm。ついに全面改訂版が登場。旧版の誤植がそのままだったりもしますが、全般的にアップデートされています。図版が変だったところとかも結構直ってます。でも右ページに時々ある写真とかのアーティスティックな挿絵は無くても良かった。どうせなら空白にしてくれたらメモがかけてよかったのに。分布図と猛禽の飛翔図が白黒なのは旧版と変わらず。特に海鳥はかなり改訂されており、使用に耐えるようになった。
 掲載は分類順ではなく、「似た鳥」をまとめてある。ただ「生息地ごとにまとめよう」と「似た鳥でまとめよう」という企画がどうもかみ合って無いようで、同じ鳥を2回掲載したり、全く同じページが繰り返されていたり。混乱が見られる。無理しないで分類順にしてくれた方があとあと楽な気がする。実際、予習として見ているには良いが、野外で使う場合にどこにどの鳥がでているのかが掴みにくく使いにくい。これは使用を重ねる毎に気になってくる。
 分類は新しめ。解説文中で触れているものは図版でもきっちり描いてくれればありがたかった。でもワタリアホウとか、わけて描くのは現状無理か。別件で描いた図版を流用してる部分がやっぱりちょっと浮いてる感じ。多少の問題はあるが全体的にはとてもよくできている。普通に鳥見に行く分には大きいほうの図鑑は必要ないかなと。でも旧版に比べて1.5倍重くなっているので、もうズボンのポケットには入れられない。