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哺乳類

A Field Guide to the Mammals of Australia


 陸のものから海棲哺乳類までオーストラリアの哺乳類をひととおり網羅。雑学的な情報も多い。全体として、識別図鑑というよりは生態図鑑といった趣が強く、読み物的な印象が強い。あまり無味乾燥な図鑑ではむかないという人におすすめ。  基本的な情報はおさえてあるので、動物好きならもっていて損はない。行動に関する記述や生態などのトピックス的話も多い。カンガルーの跳ねている時の姿勢での識別など面白い、ただ肝心の写真と種名があっていないのが残念。

A Field Guide to the Mammals of Australia


 2001年初版発行。いわゆる鳥のフィールドガイドを使い慣れている人には一番みやすいだろうという図鑑。左ページ解説、右ページ図版の作りで、図版は鳥図鑑のFRANK KNIGHTと同じ人。いわゆる左向きの図鑑的なイラストで使いやすい。簡単な検索表も備えており、コウモリやネズミの識別にも役立つ。  とりあえずオーストラリアの哺乳類の図鑑をひとつといわれれば、間違いなくこれをすすめる。

The Mammals of Australia


 1983年初版発行。現在は2008年発行の第3版。26.5cm×21.5cm×5.5cm。  写真図鑑だが、掲載されている写真は基本的に1種1枚であまり多くはない。その分テキストでの情報が豊富。特徴、生態、分布に限らず亜種レベルの情報や学名の読み、意味など、およそあらゆる情報が網羅されており、オーストラリアの哺乳類を知る上での基本書となっている。予算とスペースが許すなら持っておくべき本。

Australian Mammals Biology and Captive Management


 2003年初版発行。現在はペーパーバック版が出ている。26.5cm×21.5cm×4.0cm。  オーストラリアの哺乳類の飼育法について書かれている本。こういったジャンルは日本でもあまり類を見ない興味深いものであろう。  コアラやカンガルーといったおなじみの動物はもちろん、カモノハシやハリモグラ、フクロモモンガ、オオコウモリなど一通りの哺乳類について説明されている。捕獲法や、持ち方、かかりやすい病気、エサ、ケージのデザインなど飼育書ならではの興味深い項目はもちろん、繁殖方法、性別、年齢の判定、寿命、行動など野外観察でも知っておいた方がよい情報も多い。  値段ははるが、オーストラリアの哺乳類について図鑑よりも踏み込んだ知識を求める人にとっては、1冊で一通りの動物が網羅されている点でかなりお買い得といえる。