The Slater Field Guide to Australian Birds



 1984年初版発行。15.5cm×22.0cm×2.8cm。ついに全面改訂版が登場。旧版の誤植がそのままだったりもしますが、全般的にアップデートされています。図版が変だったところとかも結構直ってます。でも右ページに時々ある写真とかのアーティスティックな挿絵は無くても良かった。どうせなら空白にしてくれたらメモがかけてよかったのに。分布図と猛禽の飛翔図が白黒なのは旧版と変わらず。特に海鳥はかなり改訂されており、使用に耐えるようになった。
 掲載は分類順ではなく、「似た鳥」をまとめてある。ただ「生息地ごとにまとめよう」と「似た鳥でまとめよう」という企画がどうもかみ合って無いようで、同じ鳥を2回掲載したり、全く同じページが繰り返されていたり。混乱が見られる。無理しないで分類順にしてくれた方があとあと楽な気がする。実際、予習として見ているには良いが、野外で使う場合にどこにどの鳥がでているのかが掴みにくく使いにくい。これは使用を重ねる毎に気になってくる。
 分類は新しめ。解説文中で触れているものは図版でもきっちり描いてくれればありがたかった。でもワタリアホウとか、わけて描くのは現状無理か。別件で描いた図版を流用してる部分がやっぱりちょっと浮いてる感じ。多少の問題はあるが全体的にはとてもよくできている。普通に鳥見に行く分には大きいほうの図鑑は必要ないかなと。でも旧版に比べて1.5倍重くなっているので、もうズボンのポケットには入れられない。